エイチエムピー・シアターカンパニー 『ブカブカジョーシブカジョーシ』(収録/劇集成Ⅰ)
●演出 笠井友仁
中間管理職として働く「モモチ コウゾウ」は、ノイローゼを患い1年間休職した部下「アメミヤ」との関係に悩んでいた。そんななか、会社からモモチに理不尽な命令が次々と下される。会社の圧力に耐えながら働くモモチにアメミヤは…。
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(フライヤーより)
【エイチエムピー・シアターカンパニーからのお知らせ】
わたしたち、エイチエムピー・シアターカンパニーは5月22日~24日までウイングフィールドにて公演を予定していました。しかし、新型コロナウイルスに感染する危険や他人に感染させる不安があるなかで、観客の皆さまや出演者、スタッフ、劇場関係者がウイングフィールドに集まることは難しいと判断しました。
そう判断しましたが、わたしたちは上演を諦めることができませんでした。そこで、この状況のなかでも「演劇」をつくることができないか、たくさん話し合い、俳優、スタッフと様々な方法を試しました。その結果、インターネット上に稽古場を設けて、俳優、スタッフとリモート・クリエイションを重ね、演劇作品『ブカブカジョーシブカジョーシ』(大竹野正典作)を同じくインターネット上につくった「仮想劇場」で上演することにしました。
この作品は、俳優、スタッフが、インターネット上の稽古場という密閉された場所に、密集して、密接につくった演劇です。ポーズを多用するエイチエムピー・シアターカンパニー独自の演技法を活かすため、特に俳優たちは長時間の稽古を行いました。
作品はこの環境のなかで表現をいかに続けていくかを自分たちなりに考えて創作したものです。ぜひ多くの方にご覧頂きたいと思います。
代表 森田祐利栄
『ブカブカジョーシブカジョーシ』の上演にむけて
人が集まること、人と人が接することは、わたしたちが暮らす社会にとってとても大切です。感染を防止するためと理解していますが、それが一時でも失われていることが本当に悔しくてたまりません。
わたしは「演劇」を、俳優、スタッフ、観客が同じ時間、同じ場所に集まり、人の営みや社会を表現することだと考えています。集まることや接することの大切さをみなさんと一緒に再確認するため、そしてみなさんに楽しんで頂くため、この状況下でもなんとか「演劇」をつくることができないかを俳優やスタッフと共に考え、みなさんが居る場所を観客席として、「仮想劇場」で大竹野正典作『ブカブカジョーシブカジョーシ』を発表することになりました。
仮想劇場に現れるのは、現実の劇場と同じように、わたしたちが暮らす社会を写した虚構の世界です。そして俳優たちはその世界のなかで生きる「影法師」です。今回の作品も大竹野さんが描いた美しく、悲しい物語を影法師たちが表現しています。
最後になりますが、この作品は現実の劇場で上演することを前提につくりました。一日も早く、それが実現することを願っています。
演出 笠井友仁
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●出演 髙安美帆 森田祐利栄 水谷有希 ナカメキョウコ 原由恵
●5月22日(金)~24日(日) 毎夜20:00開演 会場:仮想劇場ウイングフィールド
※公演は無事終了いたしました。
◎稽古風景◎
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